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2012年6月25日 (月)

「山椒魚」って!

TOMANANの次回作「山椒魚っ!の花いちもんめ」の紹介です。

まずは高校2年生の乳井が教科書で読んで衝撃を受けた小説がモチーフになっています。

どんなあらすじ?

山椒魚が岩屋から外に出ようとすると、2年間の成長で頭が出口につっかえ、出られなくなっていた。岩屋の中は泳ぎ回るには狭く、山椒魚は「俺にも相当の考えがあるんだ」と決心するも、何ひとつ考えは浮かばなかった。
 山椒魚は出口に顔をつけて外を眺めることを好んだ。先頭の一匹に続いて皆が方向転換するメダカを見て、仲間から自由になって泳ぐことができないと感じ「なんという不自由千万は奴らであろう!」と嘲笑してしまった。岩屋に紛れ込んできた小エビは、山椒魚を岩だと思ったようで、山椒魚の腹にすがりついた。山椒魚は得意げに「くったくしたり物思いに耽ったりするやつは莫迦だよ」と口にし、岩屋から出る決心をして出口に突進するも、穴に強くはまりこんでしまい、もとの岩屋の中に身を引き抜くにもたいへんな苦労となった。小エビは、山椒魚を見て、失笑してしまった。
 山椒魚の目から「ああ神様!」と涙が出た。岩屋の外で水すましやカエルが動き回るさまを見て山椒魚は感動するが、自分を感動させるものから目を背けた方がいいことに気がついた。山椒魚は、まぶたを閉じ、開こうとしなかった。
 よくない性質を帯びてきたらしい山椒魚は、ある日、岩屋に紛れ込んできたカエルを、出口に頭で栓をすることで出られなくした。山椒魚は、カエルを自分と同じ状態に置くことができることが痛快だった。「一生涯ここに閉じ込めてやる!」。2年がたち、カエルは嘆息をもらした。山椒魚は「お前は今どういうことを考えているようなのだろうか?」と訪ね、もう空腹で動くことができないというカエルは「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ」と答えた。
1    作者 井伏鱒二氏

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